バイク事故の原因と事故を防ぐポイント
バイク事故の主な原因
無茶な追い越し
自動車であれば、前の車を追い越す際に右側車線または左側車線を使用しなければいけません。しかし、横幅が半分程度のバイクの場合は比較的簡単に追い越しを掛ける事が出来てしまいます。
この時に車との接触・巻き込みが起こり、接触事故を起こしてしまうケースが多くなります。
前方不注意
バイクは視野が広くない上に体勢やヘルメットなどで視界が狭いため、左右・前後確認は十分行わなければなりませんが、対向車線を走るバイクがあるとよそ見をしてしまいがちです。
車対車の追突事故の場合は後方車両が自走不能になるか、玉突き事故となるケースが多いのですが、バイク対車の追突事故の場合はバイクの運転手がバイクから投げ出され、命に関わる事態に発展する可能性が高くなります。
バイクを煽る車の増加
車側がバイクを認識していない、もしくは認識した上でバイクを煽るといったことも、バイク事故の原因として見られます。
大型車両の場合、左右確認を行っていても、横を走っていたバイクが視認できなくなってしまい、左折の内輪差で巻き込んでしまうケースも後を絶ちません。
死亡事故における損傷部位
表:二輪車乗車中事故負傷者の損傷主部位(単位:人)
全損 | 頭部 | 胸部 | 腹部 | 顔部 | 頸部 | 背部 | 腰部 | 腕部 | 脚部 | その他 | 合計 | |
平成30年(人) | 2 | 23 | 13 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 44 |
平成29年(人) | 0 | 21 | 12 | 4 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 41 |
平成28年(人) | 2 | 20 | 10 | 3 | 0 | 3 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 40 |
平成27年(人) | 2 | 18 | 9 | 3 | 0 | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 38 |
平成26年(人) | 1 | 18 | 12 | 5 | 1 | 4 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 45 |
平成25年(人) | 1 | 20 | 12 | 1 | 1 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 40 |
平成24年(人) | 0 | 18 | 16 | 3 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 44 |
平成23年(人) | 3 | 35 | 13 | 5 | 1 | 8 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 67 |
平成22年(人) | 3 | 36 | 23 | 5 | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 72 |
過去9年合計(人) | 14 | 209 | 120 | 31 | 5 | 32 | 1 | 13 | 3 | 4 | 1 | 309 |
参考:「警視庁|二輪車の死亡事故統計」
事故を防ぐポイント
いつ起こるかわからないバイク事故に対して、ドライバーはどんな対策をとれるのか、警視庁が推奨する安全対策をご紹介しておきます。
二輪車の特性を把握しておく
二輪車の特性
- 四輪車の死角に入りやすい。
- バランスを取りにくい乗り物のため転倒しやすい。
- 交通事故の場合に身体に受けるダメージが大きい。
- ブレーキは基本的に前輪と後輪が別々の2系統2操作となっている。
二輪車ライダーの特性を知る
- 乗車姿勢が前かがみになる為、路面中心の視野構成になりやすい。
- 二輪ライダーは同乗指導を受けにくいため、自己流の運転に陥りやすい。
四輪車からの思われていること
- 二輪車は簡単に停止できるものと思われがち。
- 実際よりも遠くに見えたり、走行速度を遅く感じられたりする。
- 特に夜間は四輪車から見落とされやすい。
胸部プロテクターをつける
平成22年から26年までの過去5年間、オートバイ乗車中の事故死者における損傷主部位は「頭部」が約5割、次いで「胸・腹部」が約4割というデータがありますので、「頭部」はヘルメットのあごひもを締め、「胸・腹部」はプロテクターを着用して事故の衝撃から体を防護することをおすすめしています。ノーヘルは絶対にやめましょう。
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メーカー小売り希望価格:¥18,920(税込