梅雨も明けた7月の休日。
今回新たに入荷した、レンタルバイクのニューフェイス「SUR-RON Light Bee L1E」の試乗にプチツーリングに出かけました。
目的地は「小倉南区の平尾台」カルスト台地で有名な北九州の観光名所です。
ホンダショップライフ小倉南店からは30kmほどのところです。
このサーロンは電動バイクで、原付二種登録のものになります。
定格出力は1kw、航続距離は20km/hで100kmとなっています。
一般走行だと60~70km位かなというところで平尾台に目的地を決めました。
オフロードバイクなので、平尾台が似合うかなというところもありますけどね。
さて、バイクをお店から出して準備をしようとした途端、大粒の雨つぶが。
あっという間に、にわか雨がどっしゃりと降ってきました。
夏が来たって感じですかね。
そして、30分後には晴れ間が出ました。
晴れると、さらに湿度が上がり、蒸し暑さ全開です。
早く平尾台に登り、涼みたい気持ちです。
さっそく準備をして出発です。
まずは、スタイリング。
トライアルバイクとマウンテンバイクとトレールバイクを足して3で割ったようなデザイン。
レーサーモデルがベースとなっているのですが、そちらもやはりマルチコンセプトな感じなので、お好きに乗ってくださいという事でしょうかね。
跨った時のライディングポジションは、小ぶりなトライアル車という感じで、スタンディングがしっくりくるポジションです。
ブレーキは前後ハンドルレバーでかけるスクータースタイル。
前後とも油圧ディスクブレーキです。
ただ、パーツは自転車のパーツのようで小型軽量のものが装着されています。
前後のサスペンションもバイクというよりは自転車用に近いような設計になっています。
タイヤも競技用のブロックタイヤですね。
多少、ロード区間のグリップに不安があります。車体が軽量なので大丈夫なのかもしれませんが。
さっそく出発です。
バッテリーは、100%を表示しています。
どの位の距離を走行できるのかわからないので、妙に不安です。
イグニションスイッチをオンにして、サイドスタンドを払えばあとはアクセルを捻れば発進です。
まだ、乾ききっていない雨上がりの街を出発します。
発進は少し唐突に発進。スクーターでいうとクラッチミートがぺたんとつながる感じ。
そして思ったほどトルクを感じない。こんな感じ?と思いながら加速していきます。
加速中もパーシャルが無い感じで、アクセルオンとオフを繰り返している感じ。
30kmから最高速までこの感じが続きます。これはまともに乗れないなと思いながら全開にスロットルを捻ります。
全開での最高速度が50km!50ccスクーターよりも遅い!まじか!
片側2車線の幹線道路の左端をうしろを気にしながら走っていきます。
全開にしておくととりあえずオンとオフは繰り返さないので安定して走っていきます。
ただ、原付2種モデルならば、80km位は出てほしいですね。
あと、パーシャルが無いのは、出力制御回路に問題がありそうなので、どうにかアップロードしてほしいものです。
途中、引き返すのも考えましたが、近場なのでなんとか目的地には行ってみようと思います。バッテリーも走っているうちにやはり少しづつ減っていきます。
出川氏の気持ちがわかるような気がします。
ビーノは充電器がバッテリーについているのかそのままコンセントで充電しているのをテレビで見ましたけど、サーロンの充電器は別体でかなりの大きさと重さなので持ち運びは基本無理なので、充電させてもらえませんか?とはいかないのです。
そうこうしている間に、幹線道路を外れ平尾台に向けて山道を登り始めます。
登りは、さすがにモーターのトルクの立ち上がりが速いのでアクセルを開ければきちんと力強くバイクを押し出していきます。
ストレスなくグイグイと登っていきます。
操縦性ですが、タイヤがレース用のブロックパターンなので何ともグリップ感が無く、ヘヤピンカーブなんかはいつ滑るかわからない感じ。
ただ、基本的にはひらひらと軽い操安で、軽さもあってどうにでもなりそうな感じです。
フレームや、サスペンション、ブレーキなどは意外としっかりしています。
フレームはアルミ鋳造のクレードルフレーム?フロントサスペンションは倒立テレスコピックサスペンション、リアはマルチリンクモノショック、ブレーキは前後油圧ディスクブレーキとなかなか凝ったつくりになっています。
自転車みたいな操安を楽しみながら峠を登り切り平尾台到着。
平尾台を登り切ったところでバッテリーの残量が65%。
基本的には、半分残っていれば帰れるので、まずは一安心。
バッテリーに少し余裕があるので、平尾台を散策してみます。
見晴らし台から茶ヶ床園地、千仏鍾乳洞と巡ります。
荒れた道路をスタンディングで走行すると、トライアル車に乗っているような雰囲気で、ヒラヒラと気持ちよく走れます。
前後サスペンションは、わざとギャップに入ってもよく動いてくれて怖さがありません。
この車体構成なら、山遊びには最適かも。
軽量バイクならではの安心感がありますね。
ただ、前述したとおり、アクセル操作にくせというかムラがあるのでそれさえ解決できればメチャメチャ楽しいプレイバイクになりそうです。
それにしても、国定公園は遊歩道がしっかり管理されていてバイクや車の入れるダートはほぼありません。
もう少しダートを走ってみたかったですね。
いつもの茶店で一服して帰路に着きます。
この時点で、バッテリー残量が45%。
帰りは下り坂が多いので、まあ大丈夫でしょう。
いちおう回生ブレーキ機能が付いているようですので、下り坂でプラスに働くのか確認したいと思います。
下りはほとんどアクセルを開けることが無いので快適に走行していきます。
ブレーキもサイズの割にはしっかりと効いています。
ただ、タイヤが競技用みたいなパターンなので、オンロードでのグリップはいまひとつ信用できません。
滑らせて遊ぶのにはちょうどいいのかも。
回生ブレーキの方は効果を感じられませんでした。
少しくらいは充電しているのでしょうが、数値には現れなかったようです。
帰りも同じルートで国道を全開で帰ります。
やはり最高速度50kmではつらい。
お店に帰着した時には、バッテリー残量が25%程度でした。
走行距離は30kmほどでした。
実際にはとトランポで運んでコースなどで遊ぶのが一番いい使い方かもしれません。あと、設定などがいろいろ変更できるようなので、また設定を変えて走行フィーリングが改善されればお伝えします。
興味のある方は、一度レンタルされてみてはいかがですか?