今回は、タイのバイクメーカー、GPXのレジェンド250ツイン2を持ち出して、唐津まで試乗を兼ねてツーリングしてきました。
天気予報では、曇りとの予報だったので軽い気持ちで出発しましたが、結局一日降ったりやんだりでほとんど雨ツーリングとなりました。
まあ、それはそれとして、今回はレジェンド250ツイン2のインプレッションを中心にお伝えしていきます。

●LEGEND 250TWIN2 主要諸元
■型式:GPLG250A ■エンジン種類:空冷4ストローク並列2気筒SOHC ■総排気量:234cm3 ■ボア×ストローク:53.0×53.0mm ■圧縮比:9.2 ■最高出力:12kw/8,000rpm ■最大トルク:15N・m/6,500rpm ■全長×全幅×全高:2,040 × 785 × 1,120mm ■ホイールベース:1,340mm ■シート高:790mm ■車両重量:156kg ■燃料タンク容量:14.5L ■変速機形式:6段リターン ■タイヤサイズ前・後:110/90 R17・130/90 R17 ■ブレーキ(前/後):ダブルディスク/シングルディスク■車体色:グレー ■メーカー希望小売価格(消費税込み):487,300円

諸元は上記のとおり
まずは外観から、レトロなスタイルに最新の装備というネオレトロスタイル。
クラシックなデザインながら、足回りなど見ればスポーツ車そのもの。灯火類はLED、メーターもLCDモニターと最新のルックスです。
ただ、タイヤサイズやグレードは少しダウングレードな感じです。
車体のサイズは250ccクラスにしては小ぶりな方になるのかな。
車両重量も156kgと軽いので、取り回しも125ccクラスの感覚で扱えますね。女性ライダーにも喜ばれそうなパッケージングです。
エンジンは、360度クランクの並列2気筒。ホンダでいうとレブルやナイトホーク250を思い出します。

さて、お天気が気になるところですが、唐津に向けて出発いたします。
以前にも一度軽く乗っているのですが、できれば1日しっかり乗ってからインプレしたいタイプなので、今回はしっかり乗っていきます。
まずはエンジンを始動。あっさりと目覚めたエンジンは、意外にも太い排気音でアイドリングを始めます。
360度クランクのパラツインは期待通りの心地いいビートを奏でます。先述したレブルもそうですが、私世代だとホークⅡシリーズを思い出す、おなじみのフィーリングです。

メーターは単眼ながらLCDモニターで情報満載の多機能メーターになっています。表示もくっきりしていて見やすいですね。
ただ、夏の暑い時期にメーターがブラックアウトすることが何度かあったので、そこは改善してほしいところです。ちなみに、今回はそういうことはありませんでした。

暖気も終わり、このクラスとしては重めのクラッチを切りギアを入れ発進。
16馬力ほどしかないエンジンですが、軽い車体もあってか、思ったよりも力強く加速します。ギア比も全体的に低いような気がします。
吹き上がりのフィーリングは、車体のデザインイメージとはうらはらにスポーティに軽やかに吹き上がっていきます。
トルキーで重厚なフィーリングをイメージしていたのですが、スポーツバイクのようにシフトアップを繰り返し加速していきます。
かなりクロスミッションでローギアードな設定です。ある意味面白いのですが、バイクのイメージとはかなり性格のギャップがあるので、好き嫌いがわかれるところかも知れないですね。
なんか80年前半に発売されたGB250の初期型を思い出しました。ブリティッシュシングルレーサーのノスタルジックな車体に最新ツインカムシングルのスポーティーなエンジンを搭載して大ヒットしたバイクです。モデルチェンジを繰り返し、だんだんおとなし目にはなりましたが、そのフィーリングですね。

サスペンションに関しても、けっこう堅めのセッティング。
フロントは堅そうなフィーリングなのですが、ブレーキングでスコンと入ってしまいます。
リアは率直に硬い。もう少しやわらかめの方が前後のバランスが取れそうなんですが、ここも改善を望みますね。
ブレーキはフロントはダブルディスク、リアはシングルディスクなのですが、フロントの効きが弱め、リアが強めです。昔の国産バイクのようですね。80年代以前はリアブレーキが利くようにセッティングしてました。簡単にリアロックしてました。ホンダ車で変化があったのはNS250Rあたりぐらいからかな~。あからさまにリアディスクが小さくなったですもんね。

たぶん、未舗装路が多い時代の、フロント握りゴケ対策だと思うのですが、やはりタイはまだそういうところが多いという事なのかなと感じました。
クラッチは、最近のバイクと比較すると重めの操作感。つながりなどは特に問題なしです。
街を外れ、山に入って峠を走ります。
コーナーリング特性も見た目よりやはりスポーティー。
小さめのサイズなのでクイックにきびきびとコーナーを縫っていきます。
ただ、装着タイヤがもう少しグリップが高いほうが安心して走れそうです。

今回、気温が低いことと、ウエット路面が多かったこともありますが、すこしバンク中のグリップ感に不足を感じました。
このバイクで最も問題を感じるのは、クラッチにつながるのですが、ニュートラルを出しにくいという事です。
まともには出ないので、すこしアクセルふかしめで入れるか、ハンクラで少し進みながらニュートラルを出すみたいなテクを使わないといけません。
あとは、エンジンを切って出すとスコント入りますので、クラッチの油圧の抜けに問題がありそうなので、ここは早期改善を望みます。
途中、高速道路を走行しましたが、前述したように相当ローギヤードみたいで、最高速度が120km/Hくらいではないかと思われます。
6速はもう少し離した方が乗りやすいかなと思いました。
帰りはすっかり暗くなりましたが、ヘッドライトはLEDでまあまあの明るさ。配光が少しスポット気味なのと光軸が低かったので調整後はもう少し見やすくなると思います。
少し気になったのはシートの厚みとウレタンの質ですかね。

長時間のライディングだとおしりが少し痛くなりました。
もう少し厚めでコシのあるウレタンになるとよくなると思うのですが。
最後にガソリンを満タンにします。レンタルなんで、、、。

燃費は約30km/Lくらいでした。②50ccクラスだと悪くはない数値ですね。
満タンで400kmは航続できそうです。
総評ですが、見た目よりスポーティーに走り、小ぶりな車体を振り回してきびきびと走りますので、気楽に街乗りからショートツーリングなどに使うと楽しいバイクだと思います。
気になる方は一度レンタルしてみませんか?
ご来店、お待ちしております。下のホームページからお入りください。

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