「モトクロス」と「エンデューロ」って何が違うの??
A.上記の二つはどちらもバイクでオフロードを走って競う競技です。
但し、使用するバイクや競技内容が違うのですが、
どのように違うのか知らない方も多いのではないでしょうか?
モトクロスとは
モトクロスの特徴とモトクロスに使われるバイクについて解説します。
モトクロス(モトクロッサー)の特徴
モトクロスとは、オフロード用のオートバイを使用して、未舗装の周回コースで速さを競うレースです。モトクロスレースは未塗装路のコースに、ジャンプセクションや急カーブ、フープスと呼ばれる連続した凹凸などのセクションが設けられています。コースは1周3km以下の設定で、規定時間での周回数と速さを競うスプリントレースです。
レースは10分程度で終わることが多く、短期決戦です。
また、モトクロスレースではバイクが横一列に並び、一斉にスタートして1コーナーを目指します。他のレースでは見られない迫力のスタートシーンも特徴です。
モトクロスに使われるバイク
モトクロスに用いられる車両は「モトクロッサー」と呼ばれ、公道での走行を許可されていない競技専用車両です。通常のバイクとは異なり、最初から「ヘッドライト」「ウィンカー」「クラクション」「バックミラー」等の保安部品が軽量化の為に取り除かれて付いていません。また、不整地でスピードを競う為、前後のサスペンションのストロークが長いことも特徴です。
主にレースで用いられるのは4サイクルの250cc・450㏄の車両ですが、キッズ用に2サイクルの50㏄、65㏄、85㏄(ホンダは4サイクル150㏄)のモトクロッサーもあります。モトクロスに使われるタイヤはブロックパターンが特徴的で、土や、砂、泥など路面状態に合わせてタイヤを変えます。
エンデューロとは
エンデューロの特徴と使われるバイクについて解説します。
エンデューロ(エンデュランサー)の特徴
エンデューロとは、オフロードバイクを用いて、山道や林道を含めた未塗装の周回コースで、テスト(タイムアタック)区間の合計タイムの少なさを競います。1レース60分から120分という長時間の中で競われます。
海外のエンデューロレースでは、ヨーロッパが有名で、1周数十kmもあるコースで行われるものもあります。しかし、日本で行われる全日本エンデューロ選手権では、開催場所の関係から規模が小さく、1周十数㎞がほとんどです。
また、一般の方が参加しやすいエンデューロレースとしてJNCCというクロスカントリーレースがあります。こちらは規定時間+1周で周回数の多い人が優勝となります。この他初心者向けに1時間程度のレースや、長い時間を複数人で交代で走るレースなど、バリエーションが豊富なことも特徴です。
エンデューロレースに使われるバイク
エンデューロに使われるバイクは、「エンデューロレーサー」と呼ばれ、モトクロッサーがベースですが、高い耐久性と大型の燃料タンクを備えています。また、レースによっては昼夜問わず走行したり、公道を走行することも有る為、保安部品が取り付けられているものもあります。一般の方が参加しやすい初心者向けエンデューロレースでは、市販のオフロードバイク(通称トレールバイク)で参加でき、レース内容によって保安部品を外したりして参加しています。
更に使用されているタイヤにも違いがあります。エンデューロのコースはモトクロスコースのように整っておらず、石、岩、倒木など様々な障害物を走破する必要があります。その為、モトクロスタイヤよりもブロックの山が低く、どんな路面にも対応できるようにオールラウンドなタイヤとなっていることが特徴です。